2000/7/26 作成

一の渡駅

三陸鉄道北リアス線“一の渡駅” トンネルに挟まれた列車交換駅である

             

駅名標はフレームこそ国鉄時代のものだが、観光化を意識したデザインである  暑い夏の昼下がり、対向列車と静かに交換する

  訪問日記  2000年7月22日 列車交換中に観察  その後、2009年に再訪
 

 
 ここは、第3セクターの三陸鉄道・北リアス線の駅で、両側は長いトンネルに挟まれた山間にある。周囲に人家は3軒しかなく利用者は少ない。さらに隣の
 “佐羽根駅”と同様、駅までの道路は狭く屈曲しており、車での到達も困難である。もとは旧国鉄宮古線の時代に開業し、起点の宮古駅の隣にも関わらず、
 列車の交換設備を持っている。まるで信号場のような役割しか果たしておらず、静かなホームが深い森のなかに溶け込み、何か世間から取り残されている
 ような風情を感じてしまうのであった。
 
 今回私は東北秘境駅訪問旅として、複雑な地形を幾つもののトンネルで直線的に貫く三陸鉄道に興味を抱き、新たな秘境駅を発掘する目的でやってきた。
 当日が平日であるため、久慈から宮古までの乗車券を1,800円で買い乗車したが、休日に限っては2,000円で1日フリー乗車券が発売されていることが判明。
 次回こちらに来る時にはそちら切符を使い、興味深い駅をゆっくりと訪問したいと考えている。