2000/10/5  作成

桂根駅

羽越本線“桂根駅” 一日に5本しか停車しかないこの駅は、なんと秋田駅から約10分程の所にある

    

元信号場のこの駅は鉄パイプで組まれた骨組みと板切れだけという至って質素なもの   背後のは国道7号線が走っておりトラックの騒音が気になる

   訪問日記  2000年9月30日 訪問

  ここは秋田駅からわずか3駅目にあるが、もと信号場ということもあり利用者は少ないようだ。それを裏図付けるかのように、停車する列車は上下合わせて5本/日しかなく、大半の
 列車は無情にも通過してしまう。周囲に人家は少なく見えるが、実際にはホームの裏手に20〜30軒程の集落があり、さらに脇を国道7号線も通っていて、秘境という風情には欠けて
 いる。ただ、列車での訪問は先の通り乗降するチャンスも少なく困難だが、隣の新屋駅からバスを使うと容易く訪問できるだろう。駅の構造は、2面2線で鉄パイプで組まれた仮設ホ
 ームと資材倉庫があるだけで、待合室と呼べるものは町内会が造ったと思われるプレハブ製の小屋が建っているに過ぎない。さらに、すぐ近くに「秋田第一号鉄道飛砂防止林」とい
 う大正10年10月に黒松が植林されたという、我が国最古の鉄道林があり、鉄道記念物に指定されているという碑を発見した。こうして、およそ30分の調査を終え、8:05の秋田行き
 の列車に乗り込むとき、2人のおばさんも一緒に乗ってきた。少ないながらも決まった利用者がいるのであろう。やがてステンレスの701系電車は軽やかに加速し、この辺鄙な駅を後
 にしたのであった。