2000/5/31  作成

餅原駅

日豊本線 “餅原駅” 辺り一帯は畑が広がり、何故か人家が見えない不思議な場所にある

       

待合室は、簡素な吹きさらしタイプで、一部が無残にも破壊されていた   ホーム先端に、列車の停車/通過を示すストロボが光る   錆付いて古ぼけた駅名標

    訪問日記   2000年5月8日 訪問

  ここは日豊本線の“餅原”という小さな駅。周囲は一面に畑が広がるだけで人家は遠い。駅前に大きな自転車置き場があるが、ここまで歩いて来るのが
 不便であることを裏付けるかのようだ。なぜ、このような場所に駅が設置されたのかは不明だが、同線区のなかでは比較的新しく、恐らく地元の請願があ
 ったのと思われる。駅の構造は単純な一面一線の片側ホームで勾配を緩和するためか、線路は周りの土地より一段低い位置を通っている。両側が屏風
 のように立ち上がった掘割地形だ。そのため夜間は視認性が悪く、ホームの先端には“停車/通過”を示すストロボライトが断続的に発光し、最初は何事
 だろうと驚いた。
 
 今回の訪問は、22時過ぎになってしまったので、残念ながら周囲の状況の詳細は不明のまま。到着した列車から降りてまず気になったことは、いきなり
 “田舎の香水”の洗礼?を受けたことだ。恐らく近くに牧舎があるのだろう。20分ほどの短い滞在の後、やがてお迎えとなる宮崎行き最終の気動車列車が
 やって来たので乗車。今となってはだいぶ数を減らしたキハ58はが重厚なエンジン音を響かせ、闇の中へと消えて行った…。