2023/01/01 作成
相月駅
山間の斜面にある1面1線のホームが寂しげに佇む
前後をトンネルに挟まれた山深い立地にある 隣駅へ行くにはどちらも長いトンネルを通過する 地域住民と思わしき人たちが数人降りて行った
訪問日記 2004年6月頃
この駅は佐久間ダム建設によって迂回ルートが完成した1955(昭和30)年11月に開業した。前後をトンネルで挟まれており、1面1線のホームしかない。
すぐ脇は全長3,619mの峰トンネルが真っ黒な口を開け、ダムのある佐久間駅へと抜けている。電車では僅か数分のことだが、道路は大きく迂回しており、
20分近くを要する不便なところ。かような場所ゆえに集落はなく、わずか数軒の人家がそそり立った崖地にへばり付いているに過ぎない。
さらに、この駅へ夕刻以降に立ち寄るのは避けよう。なぜなら「幽霊が出る」という噂があるのだ。渓流釣りを楽しんできたとある人が豊橋行きの電車に
乗り遅れてしまい、ホームで待っていたときのこと。いつのまにかホームのはしに男性が立っているのを見たという。
「こんにちは」と声をかけたが、男性の顔をみるなり煙のように消えてしまい、立っていた辺りには動物の毛のようなものが落ちていたらしいのだ…。