2000/7/28 作成

千曳駅

東北本線 「千曳駅」 周囲に人家は無く、長いホームがすっぽり森の中に隠れている

    

駅の上部で道路がオーバークロスしている   白熱灯を使った駅名標はバルブ撮影で最高の演出をしてくれた   待合室は上下線ホームにそれぞれ有る


   訪問日記  2000年7月21日 駅寝訪問

  ここは東北本線の“千曳駅”という目立たない駅。周囲に人家はなく、森の中に隠れるように10両は停まれそうな上下線の長いホームに、それぞれ独立した小さな待合室を持って
 いる。近くで水音がしたため、盛岡方の方に歩いて行くとホームの下を綺麗な川が流れていて、実に爽やかな雰囲気であった。今回、私は大湊線と下北交通の乗車を終え、野辺地
 で買出しを済ませ、隣駅のここへ最終列車でやってきた。早速、周囲を調査した後、この小さな待合室へと投宿することにした。内部は作り付けの椅子があるのだが、いかにも幅が
 狭く、床を箒で清掃した後にマットを敷いて寝た。しかし、度々通過するコンテナ貨物やブルートレインの騒音と振動で正直、寝やすいという環境では無い。それらが通り過ぎてしまえ
 ば元の静寂に戻り、その反動で静けさを不気味に倍加させた。やがて睡魔が襲ってくる。ぼんやりと目を閉じようとすると小さな光が舞った。ホタルである。待合室の中に迷い込んだ
 らしく、窓の外にも2匹ぐらい舞っていた。幻想的な雰囲気に暫し見とれ、やがて深い眠りに入っていった…。