00/8/20 作成
土合駅
上越線 「土合駅」 谷川岳を目指す登山家は、まず駅の階段で洗礼を受ける…
上り線は地上のホームであり、人影が見えず至って静か 締め切り可の待合室もある モグラ駅と名のつくホームは下り線の新清水トンネル内にある
下り線のホーム やっと辿り付いたホームは薄暗く、ヒンヤリと冷気が漂う そして地上まで延々と続く階段は、途中にベンチがあって休憩できる所が有る
訪問日記 2000年8月5日 訪問
この“土合駅”は、上越線の群馬-新潟県境に跨る新清水トンネル内に下り線ホームがある駅として鉄道雑学界?ではあまりにも有名である。
更に、この地は谷川岳登山の拠点として、山男・山女の間でもメジャーであり、登山前のウォーミングアップとして、地上に出るための462段に及ぶ
長い階段を登って行くのが基本となっているようだ。 駅の周囲に人家は殆ど無いが、ドライブインや国民宿舎、山の家系の民宿などがあり、夏山
シーズンとあいまって、多くの行楽客で賑わっていた。
今回の秘境駅訪問旅は、青春18きっぷを使い「EL&SL奥利根号」で水上までやってきた。 そこからは、接続列車に時間がありすぎる為、この駅
までバスで先回りしての訪問となった。 そこへ向かう道中で湯檜曽川でキャンプをしていた連中をかなり見かけたが、翌日に鉄砲水が発生して
何人か流されたというから自然の驚異とは本当に恐ろしいものだ。
バスを駅前を通る国道の脇で降りて、駅構内の探検をすることにした。 まず、割と大きい駅舎内を見まわし、備え付けの駅ノートに書きこんだ。
次に上り線の地上ホームに行ってみることとする。 昔の長大編成列車が停車した名残でかなり長いホームには締め切り可の小ぶりな待合室が
あり、暑い日差しをモロに浴びて汗を掻きつつ撮影を済ませた。
次はいよいよ下り線の地下ホームであるが、噂に聞いた通りの長い階段が続き、登りでなかったのを幸いにズンズン降りていく。 5〜6段毎に
踊り場のある独特な作りで、途中にベンチがあるので登りで疲れた輩には丁度良いだろう。
やっとの思いで地下ホームに着くと物凄く冷しく、地上とは別天地である。 しかし、湿度が異常に高くてホーム上にある待合室内部のガラスや
壁はベタベタと水滴が付いていて不快であった。
一通り撮影を終えて休んでいると、ゴォォォ〜 という轟音と共に短い2両編成の満員列車がやってきて乗車し真っ暗な世界は引きこまれて行った…