2000/3/8 作成
面白山高原駅
仙山線“面白山高原駅” 駅の待合室は、洒落た感じのもので、秘境というよりは“スノーリゾート”といった雰囲気が漂っている
訪問日記 2000年2月20日 停車中に観察 後年、クルマで再訪実績あり
今回、東北秘境駅訪問旅ということで、首都圏からのトクトクきっぷの“ウィークエンドフリーきっぷ”を使い、仙山線の“面白山高原駅”を目指してやって来た。
ところが、新庄から乗車した山形新幹線「つばさ130号」が若干遅れて山形駅へ着いた為、乗り継ぎ予定だった快速「仙山12号」は既に発車してしまい、後続
の快速「仙山14号」に乗る羽目になった。その影響でここの訪問は「停車中の観察」だけとなってしまったが、駅へ到着するなりホームはスキーヤーがちらほら。
秘境とは随分かけ離れた雰囲気に圧倒されてしまい、正直期待外れと感じた。けれどもスキーヤーは多人数で長物を含めて大体にして大荷物であり、おまけ
に急行型の455系は、片側2ドアということもあり、乗車するのに時間がかかる。私はその隙にホームへ降りて、なるべく人が入らない様に配慮しながら撮影し
た結果が上の写真である。駅前にはスキー場を中心とするコテージとペンションが建っており、仙台・山形の両都市から電車で気軽にアクセスできるとあって
かなり賑わっていた。しかし、ここまでの車道は冬季閉鎖のため、車で来るとことが不可能である。こうした特殊要因により鉄道が唯一の交通機関となっている
ため、いわゆる必然の賑わいとも言える。ただし、スキーシーズンを外せば人々の姿も疎らであることを申し上げておく。
後年、私は自宅のある広島からクルマで訪れた。狭く屈曲した山道を抜けると、突然誰もいないゲレンデに行きついた。脇に見覚えのあるキノコ屋根の駅舎が
見える。先を証明するように、無雪期に人影は無い。こうして見ると駅名に由来するような「面白さ」というものが、今一つ理解に苦しむのであった。