2000/8/22 作成
大池いこいの森駅
北越急行“大池いこいの森駅” 贅沢な造りでお洒落な駅舎だが、周囲に人家はなく日常的に使われているとは思えない
駅は高架上にあり、ホームからの見晴らしが良い 駅周囲に人家は見えず、一面緑の田圃が広がっている
訪問日記 2000年8月5日 訪問
この“大池いこいの森駅”は、北越急行・ほくほく線の小さな駅。周囲に物々しい高圧変電所が見える以外、一面田んぼが広がるだけで人家は見当た
らない。駅前の道路は時々車が行き交うものの、駅に用のある人はほとんどいない。いったい何の目的で設置されたのか疑問だが、観光案内の看板
には近くに「大池」とそれに付随する小さな湖沼群があり、通年営業ではあるがレジャー駅の一種であることが判った。秘境駅と呼ぶなかには日常的な
利用はないが、休日に限定して利用されるレジャー(観光)駅もある。このような駅は臨時乗降場扱いでも問題ないと考えられるが、わずかでも定期利
用者が居ると無視できないのか、1時間毎にやって来る各駅停車の全てを停車させている。恐らく路線が首都圏と北陸圏を結ぶメインルート上にあって
特急が頻繁に通過するため、多額の線路使用料が入ることで余裕があるのだろう。下世話な話、北陸新幹線が開通してしまうと、一転して大変なこと
になるのは火を見るより明らかだが…。
駅舎は飛行機の翼をイメージしたという斬新なデザインで、のどかな田園風景からは完全に浮いていた。駅前広場は広く舗装され、自転車が数台置か
れているので、少ないながらも学生の通学に使われているようだ。しばらく散策したところ、真っ直ぐ延びる道路の先に7〜8軒の民家を確認したが、駅
までは単調な道を延々と歩かなければならず、起伏も少ないことから自転車が便利なのだろう。ただし、数人しかいないようだが…。
やがて夕暮れも迫り、直江津へと向かう列車に乗車して、利用者がわずかの近未来的な駅を後にした。