2023/ 1/ 1 作成
(臨)田井ノ浜駅
ホームの目の前は海水浴場! これ以上のアクセスは無い
ホーム脇には白亜の監視塔が建ち、海水浴客の安全を見守っている。 線路端にひっそりと海水浴場の名標が立つ オフシーズンの海水浴場は誰もいない
訪問日記 2009年 4月15日 訪問
海水浴客のため、夏季だけ開かれる臨時駅。ふだんはすべての列車が通過してしまうが、オンシーズンになると特急列車の一部も停車するようになる。
開設は1964(昭和39)年7月。当初より臨時駅として設置されたため、周囲の人家はごくわずか。ホームの脇には白亜の監視塔が建ち、海水浴客の安全を
見守っている。
しかし、誰もいないオフシーズンには祭りの後のような寂しさだ。あのにぎやかな子供たちの声はどこへいってしまったのか…。無人のホームに佇んでいると、
打ち寄せる波音だけが静かに響いてくる。ひと夏の思い出を語るには、あまりにさびしい風景だ。
ひとしきり散策を終え、ホームに上がる。駅名標の左側の隣駅は“ゆき(由岐)”、同じく右側は“きき(木岐)”。何だか可愛らしい名前に挟まれ、奇妙な取り
合わせにほくそ笑む。気が付けばシュールな気分が晴れているのであった。