2000/10/5 作成
横間駅
花輪線 “横間駅” ススキが風に吹かれ哀愁が漂う駅に、果たして利用者はどれ程いるのであろうか
背後に小さな集落が見えるが、到達には坂道と階段を登っていく必要がある 主要道から外れているため閑静な雰囲気だ
訪問日記 2000年9月30日 訪問
ここは“横間”という花輪線の小駅で、同線の他の駅と比較して開業が新しいため利用者が少ないそうだ。事前に得た情報で期待は高まり、ついに訪問の機会を得た。大館から
乗車したキハ58の快速「八幡平」は残念ながらここを通過してしまうため、隣の荒屋新町駅で下車し、約3kmの道のりを歩いてたどり着いた。周囲は人家が十数軒程の小さな集落
があり、秘境といった風情には遠いが、人家からある程度離れているため開放感がある。さらに待合室も締め切りが可能で、造り付けの椅子もあるため駅寝をするには好適といえ
よう。しかし、全く問題がない訳ではない。その問題とは、“カメムシ”が異常に多いことである。待合室の内外におびただしい数がへばり付き、他愛の無いイタズラなどしようものな
ら、不快極まりない臭気を発しそうで、まったく手が出せない。今夜ここで駅寝をする予定はないので特に問題は無いが、こうして歩いて来て泊ろうという方にとっては、“試練の夜”
になるかも知れない。
今回の訪問は土曜日で、“あきた小さな旅フリーきっぷ”を使って来たが、有効区間が花輪線の場合、湯瀬温泉駅までしかなかった。そのため、行きは車内で荒屋新町駅、帰りは
湯瀬温泉駅までの乗車券をそれぞれ求めて訪問した。やがてキハ52の古めかしく味わい深い気動車が先頭にやって来たので乗り込み、この誰も居なかった小さな駅を後にした。